芳辞 · 楚辞を読む

礼魂

屈原

礼を成すことと終古

成礼兮会鼓,

礼を成して鼓を会す。

祭礼を終えて、鼓が一斉に鳴り響く。

传芭兮代舞。

芭を伝へて代はる代はる舞ふ。

花草を手から手へと渡し、かわるがわる舞う。

姱女倡兮容与。

姱女倡ひて容与たり。

美しい女が歌をうたい始め、舞の足どりはゆったりとして落ち着いている。

春兰兮秋菊,

春に蘭あり秋に菊あり。

春には蘭を、秋には菊をささげる。

长无绝兮终古。

長く絶ゆる無くして終古ならむ。

このささげものが久しく絶えることなく、永遠に続くように。

辞意のまとめ

春の蘭と秋の菊が一度の楽舞を異なる季節へつなぎ、「長に絶ゆる無し」が奉献をさらに遠い時間へ推し進めて、目の前の祭礼が終わっても敬意はなお長く続くことを願う。