危俊
王褒
高く挙がり侶を求む
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林不容兮鸣蜩,余何留兮中州?
林は鳴蜩を容れず、余何ぞ中州に留まらむ。
林は鳴く蝉さえ受け入れない。私がどうして中原の国土に留まっていられようか。
陶嘉月兮总驾,搴玉英兮自修。
嘉月を陶しみて駕を総べ、玉英を搴りて自ら修む。
麗しい月を喜んで車馬を整え、玉樹の花を摘んで身を飾る。
结荣茝兮逶逝,将去烝兮远游。
栄茝を結びて逶逝し、将に烝を去りて遠游せんとす。
花咲く白茝を結んで志を示し、曲がりくねった道を進む。君主のもとを去って遠くへ旅立とうとするのだ。
径岱土兮魏阙,历九曲兮牵牛。
岱土の魏闕を径り、九曲を歴て牽牛に至る。
泰山の地の、宮門のようにそびえる山々をまっすぐに通り抜け、天の九つの曲がりを経て牽牛星に至る。
聊假日兮相佯,遗光燿兮周流。
聊か日を仮りて相佯し、光燿を遺して周流す。
しばらくこの日々を借りてのんびりとさまよい、光り輝きを四方に残しながらめぐり続ける。
望太一兮淹息,纡余辔兮自休。
太一を望みて淹息し、余が轡を紆べて自ら休む。
天神太一を遥かに望んで長くとどまり、わが馬の手綱をゆるめて自ら休息する。
晞白日兮皎皎,弥远路兮悠悠。
白日晞きて皎皎たり、遠路弥くして悠悠たり。
白日が昇りはじめて明るく輝き、遠い道はどこまでも続いて果てしない。
顾列孛兮缥缥,观幽云兮陈浮。
列孛の縹縹たるを顧み、幽雲の陳浮するを観る。
列なる彗星の光がゆらめくのを振り返って見、暗い山の雲が連なり浮かぶのを眺める。
钜宝迁兮砏磤,雉咸雊兮相求。
鉅宝遷りて砏磤たり、雉咸雊きて相求む。
太歳の大星が移って砏磤と鳴りひびき、雉はみなその音を聞いて鳴き、互いに相手を求める。
泱莽莽兮究志,惧吾心兮懤懤。
泱として莽莽たるに志を究めむとし、吾が心の懤懤たるを惧る。
果てしなく広がる大地でわが志を尽くそうとするが、わが心が憂いに苦しむことを恐れる。
步余马兮飞柱,览可与兮匹俦。
余が馬を飛柱に歩ませ、与に匹儔たるべきを覧る。
わが馬を神山の飛柱の上にゆっくりと歩ませ、仲間となれる者はいないかと見わたす。
卒莫有兮纤介,永余思兮怞怞。
卒に繊介も有る莫く、永く余思ひて怞怞たり。
結局はほんのわずかな仲間さえ一人もおらず、私は長く思い悩み、憂いは尽きることがない。
見えるものの広大さは、交わりうるものの豊かさと等しくない。