芳辞 · 楚辞を読む

卜居

伝 屈原

来意と設問

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屈原既放,三年不得复见。竭知尽忠而蔽障于谗。心烦虑乱,不知所从。乃往见太卜郑詹尹曰:“余有所疑,愿因先生决之。”

屈原既に放たれ、三年復た見ゆるを得ず。知を竭くし忠を尽くすも讒に蔽障せらる。心煩ひ慮乱れ、従ふ所を知らず。乃ち往きて太卜鄭詹尹に見えて曰く、「余疑ふ所有り、願はくは先生に因りて之を決せむ」と。

屈原は放逐されてから、三年のあいだ再び君王にまみえることができなかった。知恵を尽くし忠誠を尽くしたが讒言に覆い隔てられ、心は乱れ思いは惑って、どう進むべきか分からなかった。そこで太卜の鄭詹尹を訪ねて言った、「私には疑いがある、どうか先生の力で決めてほしい」と。

詹尹乃端策拂龟,曰:“君将何以教之?”

詹尹乃ち策を端し亀を払ひて曰く、「君将に何を以てか之に教へんとする」と。

詹尹は筮竹を整え亀甲を払って言った、「あなたは何を私に教えようというのか」と。

辞意のまとめ

屈原が問うのは忠直と俗への追従の間でどう身を立てるかであって疑いは一般の吉凶を超えており、占いの準備が先に書かれることで、続く対の選択に裁決を待つ場面が設けられる。